2007年08月

家相を気にしますか?

 あなたは、家相を気にしますか?

 最近は、余り気にする人が少なくなりましたが、中にはやはり一応見てとおしゃる方もいます。

 私は、基本的には家相を気にしながら設計はしていません。というのも、これを気にしてしまうと新しい発想のプランニングができなくなるからです。

 依頼を受けたお客様の希望に合ったプランをいかに提案できるかを第一に考えていますので、とりあえずは家相のことは頭から離れます。

 それでは、家相とはいったいどういうものなのでしょうか。

 家相とはもともと昔の中国で生まれたもので、日本では宮廷建築の際に用いられていたものが一般的に広まっていったようです。

 家相では、北東の方角を鬼門といい、その対角の南西を裏鬼門としています。この鬼門や裏鬼門に浴室、トイレ、台所など湿気のある部屋を設けることは良くないとされたいます。玄関や出入り口なども凶としています。

 こうした家相は、それなりの生活の知恵から生まれたものでした。

 鬼門はもっとも日当たりの悪い場所で、そうした位置に湿気のある部屋を作れば、じめじめして不衛生になってしまいます。また玄関が日陰というのも暗い感じになります。

 また、裏鬼門の南西は夏場に西日にさらされる位置ですから、食物が腐敗したり臭気がこもったりします。

 しかし、現在では電気、ガス、上下水道の整備も進み、冷蔵庫や水洗トイレが普及しています。また、断熱材などの新建材も開発され住宅を取り巻く環境は昔と今では、随分違っています。

 その結果鬼門や裏鬼門を嫌う科学的根拠が薄れてしまったのです。

 このように、家相より、自分たちにあった間取りはどれかを第一に考えて、プランニングを依頼したほうが良いと思います。

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増築部分が涼しい

 今年の夏増築して頂いたお客様が会社を訪問してくれました。

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 手前が増築部分(奥が既存部分)

 増築部分に来ると、

 『床がヒヤッとする』

 『エアコンつけて、夜消すと朝まで涼しい(既存部分は暑くて夜目が覚める)』

 『お昼寝するのに最適だ』

 こんな言葉を頂きました。

 これは、増築部分を高断熱住宅で建てた結果の言葉です。

 我々からすると『してやったり』という気持ちです。

 私は、そういう住宅を建てたのですから、当たり前と言えば当たり前です。
しかし、お客様は実際に経験をしなければ、わかりません。又、今回は、既存の建物という比較するものがあるので、非常に分かり易いのです。

 得てして、新築住宅のお客様は、新しい環境にすぐ順応してしまいますので、昔の暑さ寒さを一瞬にして忘れてしまうものです。そうすると、その新しい環境が本当に快適がどうかさえも忘れてしまいます。

 但し、お盆やお正月に実家に帰ったとき、従来型の住宅がいかに暑くて、いかに寒いかを改めて気がつく方がほとんどです。そうすると、高断熱住宅で建てて本当に良かったとお褒めの言葉を頂くことがあります。

 私は、これで良いと思います。少しづつこういう住宅の良さを理解して頂く人が増えてくれれば、それだけで私は満足です。

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これからのユニットバスは

 ユニットバスのお薦め商品を紹介したいと思います。

 クリナップで今年の春にだしたアクリアバスです。

 この商品の特徴は7つあります。(メーカー曰く)

 私は、特に優れものの二つを紹介したいと思います。


 ①フルサポートバー

 下の写真のでもわかるように手摺に特徴があります。

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 実は、私の母も要介護2で認定され介護を受けています。その際のお風呂の手摺はかなり大切なポイントです。最初から写真のような手摺があると非常に助かります。手摺は、我々健常者でも使います。よく見ると、子供も結構使っているものです。


 ②床夏(とこなつ)シャワー

 お風呂に入る前に床に暖かいお湯をシャワーで掛けて、風呂内を暖めようという考えです。

 この原理は、非常に単純でいいと思いました。

 タイルの風呂の床は冬非常に冷えます。そのとき、よくやるのが、浴槽からお湯を汲んで床に流します。これは、効果があって床もすぐあたたまりますが、室温も湯気で結構暖かくなります。これと同じ発想です。

 お湯は風呂の給湯をそのまま使いますので新たな電気設備のようなものは必要ありません。

 ガスや電気で暖房するタイプのものは、暖めるまで時間もかかるし、燃料もかかります。

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 本来、高断熱住宅にはこんな設備は必要ない(脱衣所・お風呂の室内温度は20度前後)のですが、お風呂の改装をするような住宅にはお薦めです。


 実は、今年の春に水廻りを改装したお客さんにこのお風呂を紹介したところ、すぐに決めて頂きました。(高齢者の方と同居しているので改装する前のお風呂には、市販の手摺がついていました。)このお風呂は、結構重宝しているようです。一年ぐらい使った後の評価を聞きたいと思っています。

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トイレは変えときです

 最新の便器は各メーカーとも、省エネルギータイプが出ています。

 従来型の便器の形のものでお薦め商品を紹介したいと思います。

 まずは、便器です。

 イナックスのエコ6は、従来の便器より大便の際一回の洗浄が約7㍑少なくなっています。

 年間20,119円の水道代が8,125円(約60%節水)になるそうです。(4人家族計算)

 即ち年間約12,000円節約できるそうです。

 定価は、手洗い付で66,200円です。

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 次に便座です。

 松下電工のビューティ・トワレのW瞬間方式タイプ(Mシリーズ)がお薦めです。貯湯タンク方式(Sシリーズ)は、シャワーが貯湯式なのでお薦めしません。


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この便座の良いところは、使うときだけ便座を暖め、使うときだけシャワーを暖めるところです。私は、これは非常に画期的なことだと思います。実際に使ってみましたが、お尻が冷たいと感じることはありませんでした。

 年間7,876円の電気代が年間2,068円(約75%OFF)なるという事です。(4人家族で計算)

 これで電気代を年間5,800円節約できるそうです。

 定価は、90,000円です。
 
 水道代と電気代で年間17,800円節約できます。工事代金はかかりますが、多分約10年ぐらいで設備費をペイできると思います。

 値段も大切ですが、とても大きな省エネだと思います。

 省エネで大切な基本的な考え方は、使うときに使う分だけ使用する ことだと思います。

 私は、常に電気を使っている暖房便座は、無駄だなーと思っていました。何時かこういう商品がでないかなーと待っていました。

 これらの商品は、今の時代にピッタリです。


 私は、新築住宅には、メーカーは違いますがこれらの組み合わせの商品を提案しています。

 最近は、タンクレスタイプの省エネ便器が次々とでてきています。これらは、デザインもよいが値段も少々高めです。

 それから、停電時に水をながせるのが気になります。災害のときは、風呂の残り湯を便器に流して使いたいので、この辺はチェックする必要があります。

ちなみに、お掃除機能付の松下電工のアラウーノは、停電時に非常用の手動ハンドルを使えますので、風呂の残り湯で流すことが可能です。この便器もW瞬間方式で、一回あたりの洗浄水量は、5.7㍑の省エネタイプです。

 最近テレビで宣伝していますが、TOTOが8月にネオレストで新商品を出したようです。

 一度どういう商品か、見てみたいと思います。

 こういう競争は、各メーカー共是非どんどんやって頂きたいと思います。

 そして、いい商品があったら、紹介してゆきたいと思います。但し私は、メーカーから謝礼などは一切いただておりません。

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私の家の地盤は大丈夫?

 先日町内の集まりがあって、地震のことが話題になりました。

 『新潟県中越沖地震の震度3であんなに揺れたのに、震度6なんてきたらどんげなんなや』

 『この辺の建物は、つぶれないか?』

 『今、家の前の道路で下水道工事をやっているが、工事の重機が動くたびに、ぐらぐら揺れるけど大丈夫だろうか』


 『ポンプから地下水を汲み上げているが、あんなに汲み取って大丈夫?』

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 地下水の水位がたかいので、24時間水中ポンプを稼動しないと、工事ができないような地盤。


 私の家は今から山形県住宅供給公社で14~5年前に造成し、新築して11年になります。造成戸数114世帯ほぼ2年間に同時着工しています。

 この地区は、田んぼを造成いていますので、土の質は、粘土質で、少なくとも地下6mまでは続いています。私の住宅地盤をスエェーデン式サウンディング試験で計ってみると、約5mまでの換算N値は2.0で非常によくありませんでした。下水道工事の重機でぐらぐら揺れるのはこの粘土質層のせいだど思います。即ち、豆腐の上に建物が建っているようなものです。

 
 私のその時、コメントとしては、

 『この辺の地盤は、はっきり言って悪い。

  私たちの建物は、比較的新しく、昭和56年建築基準法改正後の建物なので、恐らく、ベシャンと潰れるようなことは、ないでしょう。但し、家のバランスが悪い住宅は、損壊する可能性はあります。(この地区は、昔ながらの南面を全面窓にするプランで建てる方が結構がいます。)

  ただ、地盤が原因で、住宅が傾くなどの被害は生じるかもしれない。

  むしろ、一番気をつけなければならないのは、家具の転倒だと思います。』

 一応こんな話をしてきました。

 その地区、その地区に見合った震災予測も必要だと思いました。

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