2008年04月

CO2排出量記載は努力義務?

 2008年1月29日のブログで、電気・ガス料金の請求書にCO2の排出量を明記させるように、民主党が法案を提出するという記事を紹介しました。その結果が今日の山形新聞に載っていました。


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結局、努力義務だそうです。

努力義務て、どんな言葉でしょうか?



努力しなければならない義務ですか。

努力しなくてもよい義務でしょうか。


訳のわからない言葉です。

こんなことをしていては、CO2削減は、できるはずがありません。

洞爺湖サミットが今年開かれますが、議長国としてのイニシアティブを発揮できるのでしょうか。

今から、欧州諸国から批判がでるのが目にみえるようです。

温室効果ガス『見える化』法案をきちっと提案し、日本の意気込みを世界に示すべきではないでしょうか。

もっと国の政策として、踏み込んでほしいものです。

当面日本のCO2削減は、実現しないと思います。

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換気のやり方を工夫して省エネ

弊社で建てて頂いた客様に次のような説明書を渡しています。



灯油の消費量を少しでも抑えましょう

換気編


近年、石油価格が高騰しています。

その対策として、いくらかでも灯油の消費量を抑えるために換気をひと工夫してはいかがでしょうか。

換気は、冷暖房した 空気(熱エネルギー)を捨てている ことになります。

即ち、換気量をいかに抑えるかが、省エネルギーのポイントになります。

しかし、換気を余り長時間停止することはお薦めできませんがやり方によっては、消費量を少なくすることができます。

換気の必要性

①新鮮空気の導入

(建築基準法では、室内の空気を二時間で一回換気するようにきめられていますが、現実的には過換気になっている場合が多いようです。) 

②湿気の排出
(主な湿気の原因は、人・室内物干し・調理によるもの・水槽・植物などです)

③匂いの排出


換気のデメリット

①暖房した暖かい空気を捨てているので、経済的に無駄が多い



換気を抑える方法

①通常運転を弱にする

②外出時は、換気を止める(24時間換気システムの方で停止できない場合は弱運転)

③就寝中は、弱運転にする

④冬季間の給気口の新鮮空気量を制御する(半開ぐらいが、適当かと思います)



予想される状況

窓に結露が生じる

匂い が生じる




※予想される状況になった時は、事態か改善するまで通常運転に戻して下さい。

※浴室は、今まで通り使用後明朝まで換気して下さい。(カビ対策)

※換気扇・給気口のフィルターなどの掃除は、こまめにお願いいたします。
(最低三ヶ月に一回は、点検・掃除をしてください。)



実は、上記の文章が、建築基準法違反になるではないかと思い、ブログに載せませんでした。

しかし、国交省の見解では、室内を二時間で一回以上換気できる設備があれば問題ないそうです。

どのように換気するかは、お施主様の選択だということですので、省エネルギー対策として、掲載しました。

参考にしてください。

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間接照明は優しい空間を演出

 間接照明は、優しい空間を演出してくれるので、大好きな手法です。

最近は、住宅でも、店舗のように間接照明を多様するプランも出てきています。



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玄関の上り框(アガリカマチ)の下に間接照明



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玄関の天井の一部を下げて間接照明



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寝室のオーディオ棚の壁を利用して間接照明



このように、色々な場面で間接照明が使えます。

照明は、住宅デザインにおいて、非常に大切な要素であることは、間違いありません。

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私が目指す理想の住宅②

 4月4日に性能表示制度について説明しました。

住宅性能表示制度における評価項目

住まいの性能は10分野のモノサシではかります


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①地震などに対する強さ(構造の安定)

②火災に対する安全性(火災時の安全)

③柱や土台などの耐久性(劣化の軽減)

④配管の清掃や補修のしやすさ(維持管理への配慮)

⑤省エネルギー対策(温熱環境)

⑥シックハウス対策・換気(空気環境)

⑦窓の面積(光・視環境)

⑧遮音対策(音環境)

⑨高齢者や障害者への配慮(高齢者等への配慮)

⑩開口部の侵入防止対策(防犯対策)


上記10分野全てを最高ランクにするのが良い住宅だとは、決して思いません。

私は、二つの分野を特に重要だと思います。

それは、①と⑤です。

むしろこの二つは、最高ランク以上を目指すべきだと思います。  
 


構造の安定

等級3  極めて希に(数百年に一度程度)発生する地震による力の1.5倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度

等級2  極めて希に(数百年に一度程度)発生する地震による力の1.25倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度

等級1  極めて希に(数百年に一度程度)発生する地震による力に対して倒壊、崩壊等しない程度

等級1は、建築基準法の構造と同じです。

私は、構造の安全については、等級3をクリアするように設計しています。



温熱環境

等級4  平成11年制定の一般的に「次世代省エネルギー基準」といわれる基準とほぼ同様のもの。なお、住宅金融公庫では、250万円の割増融資の基準として、ほぼ同レベルの基準を採用しています。

等級3  平成4年制定の一般的に「新省エネルギー基準」といわれる基準とほぼ同様のもの。なお、住宅金融公庫では、50万円あるいは100万円の割増融資の基準として、ほぼ同レベルの基準を採用しています。

等級2  昭和55年制定の基準(省エネルギー基準)にほぼ適合する程度。

等級1 その他


私は、出来ることであるならば、新築する全棟を等級4の倍以上の性能をもつQ=1.0住宅にしたいと思っています。

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暖房機は分散型が快適!

 前回、一つのストーブで家全体を暖めるような暖房は、余り快適ではない、お話しました。

 良くあるケースが、1階にのみ暖房機を設置し、2階は、成り行きというパターンがあります。

 この場合、どういう現象になるかというと、1階の暖房機で温められた空気が吹き抜けなどで2階まで上がって、2階の各部屋を廻っている間に空気が冷やされて、階段などから下がってまた戻ってきます。

 このように家全体を大きな気流となって、空気が流れます。

 この気流というのが、結構くせ者なのです。

 各部屋を廻って戻ってくる空気そのものは、だいだい16~18度ぐらいですので、普通に考えるとそんなに寒くないと思いがちですが、そこに、気流がくわわると、体感は、全然違います。

 もともとの気流速度が小さい室内では、気流速度が約0.1m/秒変化しただけで人は室温が1度変化したように感じます。このように気流は暖房効果を低下させます。

それでは、この気流を余り生じさせないようにするには、どうしたらよいでしょうか。

 ①暖房機を分散して設置する

 ②風を吹かない暖房機を選択する

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(2階子供室のパネルヒーター)

(つまみで温度設定ができます)






 特に大きな気流の流れをつくらないようにするためには、できるだけ、各部屋に暖房機を設置するのが理想です。

 そして、各部屋ごと温度設定ができることが望まれます。

 このようなことを考慮すると、暖房機を分散した、温水パルネヒーターが最適のように思われます。

 非常に優しい空間が生まれます。

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