2008年12月

私が目指す理想の住宅とは?③

 家づくりで何を重要視するか、自分なりに整理をしています。

重要視している順番は、

①構造


②デザイン


③断熱(温熱環境)

です。

住宅を構成する要素は、他にも色々ありますが、余り並べても、あれもこれもとなってしまいますので、大きくこの三つを重点に置いています。



①構造

住宅性能評価制度の耐震等級3を基準に設計するようにしています。

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【等級1】
建築基準法レベル(震度6強~7程度に耐えうる)※関東大震災級の揺れで倒壊・崩壊しない

【等級2】
建築基準法レベルの1.25倍

【等級3(最高)】
建築基準法レベルの1.5倍

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即ち、関東大震災並みの地震の1.5倍の耐震力がある耐震設計を心掛けています。


②デザイン

これは、何の法則もありません。しかし、弊社なり工夫していることは、沢山あります。

基本は、

シンプル性

オリジナル性

に重点を置いています。

具体的には、HPのWorksを参照して下さい。



③断熱(温熱環境)

住宅性能評価制度では、グレードを4段階に分けています。

国の基準では、等級4が最高です。

等級4/エネルギーの大きな削減のための対策(エネルギー使用の合理化に関する法律の規定による「建築主の判断の基準」に相当する程度)が講じられている(次世代省エネルギー基準レベル)

等級3/エネルギーの一定程度の削減のための対策が講じられている

等級2/エネルギーの小さな削減のための対策が講じられている

等級1/その他



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弊社では、この国の基準である次世代省エネルギーの1/3・1/2以下の消費エネルギーで過ごせる家づくり(Q=1住宅)を目標にしています。

弊社で新築する全ての住宅がこの基準をクリアすることは、予算の関係もあって、難しいのですが、少なくとも、次世代省エネルギーの基準は超えるようにしています。

今後の弊社の課題は、このQ=1(キュウワン住宅)の比率をいかに上げていくかです。


by kakizaki


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セルロースファイバーが燃えた

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断熱材の一種にセルロースファイバーがあります。

セルロースファイバーの説明をみると、



【セルローズファイバーとは、天然の木質繊維のことです。

天然繊維であるセルローズファイバーは、無機繊維より優れているところがたくさんあります。

その一つに自然が作った小さな空気の粒にあります。

太さが均一で、硬い針のような無機繊維に比べてセルローズファイバーは、様々な繊維が絡み合っています。


この繊維の絡み合いが空気の層をつくることはもちろん、1本1本の繊維の中にも自然の空気胞が存在しているのです。

この空気胞の存在がより一層熱や音を伝えにくくします。

さらに木質繊維特有の吸放湿性で、適度な湿度を保ちます。

自然の恵みが私たちに快適な暮らしをもたらしてくれる。

まさに天然の力です。 】

また、セルロースファイバーは燃えにくいとも説明しています。

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【セルローズファイバーは、ホウ素系の薬品によって防燃処理された国土交通大臣認定の準不燃材料です。

1,000℃の炎にも表面 が焦げるだけです。万が一火災が発生しても、延焼を防ぎ、そのうえ有毒ガスも発生しません。】

しかし、もう5~6年前の出来事ですが、弊社の取引業者の方が、天井裏にセルロースファイバーを吹き付けしているとき、裸電球をセルロースファイバーの上に置いていたら、突然焦げだしたそうです。

セルロースファイバーは、元々は古新聞などの紙です。

それを薬品処理して、燃えにくくしているとの説明ですが、電球の熱で熱せられ、火がついたのではないかと推測されます。

幸い大事には、至らなかったそうですが、セルロースファイバーは黒く焦げ、赤くなったそうです。




by kakizaki

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水素エネルギー時代がきます

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水素エネルギーの特徴をまとめてみたいと思います。

●水素は燃やしても水しかできないクリーンエネルギーです。

2H2+O2→2H2O

上記の化学式からも分るように、水素は、燃やしても、酸素と化合し、水しか発生しませんので究極のクリーンエネルギーといえます。

しかし、現在製造されている水素は、石油天然ガスなどの化石燃料から作られています。


●液化しにくく、爆発の危険もあるなど輸送・貯蔵などに課題がある。


水素は、液化しにくく爆発の危険もあるなど輸送・貯蔵などに課題もあります。


●水素を作るには何らかのエネルギーが必要になります。

水素の主な製造方法には下記の様な方法があります。

いずれにせよ、水素を作るには何らかのエネルギーが必要になります。

1)水を分解する

 水はH2Oと表される様に、水素(H)と酸素(O)でできていますので、水を分解すると水素(H2)が出来ます。

分解の方法はいろいろありますが、電気を利用した電気分解、高温で水分子をバラバラにする熱分解などが考えられます。


2)化石燃料から取り出す

 天然ガスや石炭などの化石燃料にはその成分として、水素(H)が含まれていますので、化石燃料から取り出す方法もあります。

天然ガスと水蒸気を反応させたり、石油精製、石炭をガス化する方法などが考えられています。

 また、製鉄に使うコークスを石炭から作る際に得られるガス(コークス炉ガス)から水素を取り出す方法も実用化されています。

しかし、化石燃料から水素を取り出すと、必ず、製造過程で、二酸化炭素が発生してしまいます。

これが大きな欠点です。


3)メタノールから取り出す

 アルコールの一種であるメタノールから取り出す方法もあります。

ナトリウム (Na) と反応して、ナトリウムメトキシド (CH3ONa) と水素 (H2) が生成されます。

2CH3OH+2Na  → 2CH3ONa+H2




将来のエネルギー像をまとめると、

水素エネルギーを作るために、例えば12月22日のブログに書いたパタゴニアのような自然の風を使った風力発電で電気エネルギーを作ります。

次にその電気エネルギーで水を電気分解して水素を取り出し、液体水素にして目的地まで輸送・貯蔵します(電気エネルギーは、現在では送電線がないと輸送できませんし大量貯蔵もできません)。

運ばれ、貯蔵された水素は、今度は燃料電池で電気エネルギーに転換されて社会生活に利用されます。

また水素を燃焼させて熱エネルギーとして取り出すこともできます。

目的地では必要な時期に必要な量だけ利用できることになります。



 地球環境や健康に有害な物質を放出しない燃料、水からつくられ水に戻る燃料、それが水素です。



即ち、エネルギー資源は、今までのような埋蔵されているエネルギーを探しあてるのではなく、風や太陽光などの自然の力を利用して、電気を起こし、その電気を利用して、水素を造れる地域がエネルギー資源地になると思います。

そのためには、日本のような技術立国が大きな役割を果たします。

ひょっとすると、日本だって、資源供給国になる可能性もあるかも・・・?

by kakizaki

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次世代のエネルギーは水素では

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昨日偶然上記の番組をみました。

そこに、近未来のエネルギーがありました。

やはり、この番組でも、そのエネルギーは、水素であると言っています。


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上のグラフは、水素を使った家庭用燃料電池を使ったとき、CO2排出量を火力発電の場合と比較したものです。

私は、このグラフを見たときに、水素と酸素が化合して、電気と熱と水しか出ないはずなのに、何故45%しかCO2が減らないのかなと不思議でした。

しかし、水素そのものは、天然ガスや石油から作ります。

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上の表は、天然ガスの化学式です。

これからもわかるように、天然ガスには炭素が含まれています。

即ち、水素を製造する際にこの炭素がCO2となって一緒に製造されてしまうのです。

この問題を飛躍的に解決する道がこの南米パタゴニアにあったのです。

この地方は、年間を通して、偏西風が吹きます。この風を利用して、風力発電を使い、水を電気分解し、水素を作ります。この水素を液体水素にして、日本に船で輸送しようとする構想です。

番組では、2050年完成で動いているそうです。


車も、燃料電池車になり、電気エネルギーも水素からできるようになるだけで相当のCO2が削減になります。

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ガソリンスタンド代わりに水素スタンド

こんな社会がもう目の前まで来ています。

石油は、エネルギーとしての役割は、いずれ終わると思います。

20世紀は、石油の時代でしたが、21世紀は、水素の時代なのかも知れません。

世の中は、どんどん変わります。

住宅も、こんな近未来を見据えた家づくりが求められると思います。

by kakizaki

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断熱・耐震改修09

断熱について④

前回の続きで、基礎断熱の施工について説明します。

断熱材をすぐ貼れるよう事前に、基礎の風窓をモルタルでふさいでおきます。
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最初に断熱材を土の中まで施工するため、基礎のベースまで掘ります。
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接着剤を塗り、断熱材を貼りつけていきます。
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水切りが付くまで仮止め。
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水切りで上部、土で下部を押さえ、接合部をコーキングして完成!
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ベースまで掘り断熱材を貼り付けて1日、水切りを取り付けシーリングをして1日と、

2日で完了するため、工期・施工費を押える事ができます

断熱材自体は性能的に問題ないのですが、シーリング材や表面の塗装が

どれぐらいもつのかという点はもう少し検証していかなければならないと思います。

個人的には画期的な商品だと思うのですが、市販されるかはわかりません。

わが家はあくまで実験台ですから・・・。


by mori


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