2009年02月

氷のお化けです

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2009年1月29日(木)朝の事務所のお隣のエアコンの屋外機の写真です。

最近、庄内地方の寒冷地でも、ヒートポンプ式のエアコンで、冬に暖房する方が増えてきました。

以前は、外気温が7度以下になると、暖房の性能が悪くなるので、寒冷地では、一般的ではありませんでした。

しかし、最近は、機械の性能が良くなったり、またオール電化住宅を電力会社が薦めているせいか、エアコンで暖房するという考えも増えているようです。

ただ、気をつけなければならないのは、上の写真のように屋外機がならないように、きちんと管理しなければいけません。

こういうエアコンは、空冷式ですから、寒い外気に向かって、益々冷たい空気を吐き出すので、どんどん氷が大きくなっていきます。

本当に、見事な氷のお化けです。

こうなってしまうと、暖房が効かないばかりか、電気代ばかりかかってしまいます。

ウーーーーン、エアコンが可哀想に見えますね・・・


by kakizaki

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太陽光パネルがいよいよ取り付け易く・・・

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太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーの本格的な採用が検討されています。

その際の大きな柱になるのが、電力料金の固定価格買い取り制度の導入です。

固定価格買い取り制度とは

『化石燃料を使う発電よりコストが高い再生可能エネルギーの導入を促すため、発電した電力を比較的高い価格で一定期間買い取ることを、電力会社に義務付ける制度。

買い手が長期にわたって保証されるため、太陽光パネルや風車の設置などの初期投資を回収する見通しが立てやすい。

このため、再生可能エネルギーによる電力を一定量利用することを電力会社に義務付ける、日本が実施中の制度よりも、普及促進効果が大きいとの指摘がある。』


 日本の売電単価は、電気使用料とほぼ同じ1Kw時あたり23円程度ですが、ドイツでは04年から使用料の約3倍の90円程度に引き上げられました。するとドイツで太陽光発電が一気に普及しました。

補助金制度も検討されていますが、こちらの制度のほうが、より導入し易いと思います。

新聞の記事にも書いていますが、発電パネル設置の投資を10年程度で回収できるようにすることが大切です。

私自身、7~10年程度で、設備費を回収出来るのであれば、太陽光発電パネルの設置を本格的に考えたいと思っています。

いよいよそんな時代が来たようです。

by kakizaki

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最近のオール電化の傾向

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前回登場してもらった、三浦秀一准教授(東北芸術工科大学)の資料を参考にさせて頂きます。

オール電化住宅(電気温水器+蓄熱暖房機)の年間の二酸化炭素の排出量は

電気温水器   3735kg/世帯・年  (灯油ボイラー 1992kg/世帯・年) 

蓄熱暖房機   8038kg/世帯・年  (灯油ボイラー 4387kg/世帯・年)

と、灯油ボイラーの約2倍の二酸化炭素を排出しています。

給湯機を省エネルギーと言われているエコキュートに変えても、蓄熱暖房機が出す二酸化炭素が非常に多いので、全体では、まだまだ、排出量が減りません。

エコキュートの効率を表すCOP2で、はじめて通常の石油ボイラーと同じ性能ということになります。

COP3とか4とかの数字が本当であるならば、石油ボイラーより、二酸化炭素の排出量は少ないと言えるのですが、どうも怪しいらしい・・・

最近は、蓄熱暖房機が二酸化炭素を多く排出する事を認めざるを得ないのか、電力会社は、ヒートポンプ式の暖房機(エアコン)を薦めているようです。

しかし、ここでまた一つ疑問が生じます。

本来オール電化住宅は、深夜電力の安い料金を使うことを前提に考えています。

しかし、通常のヒートポンプ式暖房機は、蓄熱式タイプではありませんから、日中在宅する人が居れば、必ず、通常より高い電気料金で暖房するということになります。

ちょっとこれは、電量料金が高上りになりそうです。

そこで、仙台のあるハウスメーカーは、安い深夜電力でヒートポンプで暖房し、日中は、その暖気で過ごすように薦めていました。

仙台のように、冬の日中の日差しが強い地方ならそんなことも可能かも知れませんが、ここ山形県のような地方では、非現実的です。

まして、我が家のように、日中老人が在宅しているような場合は、必ず何らかの暖房をしないと生活は無理ですので、ヒートポンプ式の暖房は、あわないといえます。

夏場、エアコンを運転すると電気代が急に上がりますよね。その状態が一冬続くということになるのです。それも、通常より高い電気料金で。

考えただけで、恐ろしくなります。

このように、オール電化ありきで、出発すると、どんどん変な方向へ進んでしまいます。

ここは、ちょっと冷静に、本来の省エネルギーとは、何ぞやともう一度考える必要がありそうです。

by kakizaki

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オール電化住宅は本当に省エネ?

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先月30日に「住まいの温暖化対策やまがた協議会」主催の『省エネ住宅・省エネリフォームセミナー』に参加してきました。

講師は、東北芸術工科大学の三浦秀一准教授でした。

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先生の講義を受講するのは、今回で二回目ですが、この度の内容は、非常に参考になりました。

改めて、私が今までやってきたことが、間違っていなかったことを確信しました。

先生は、今の住宅産業の問題点を的確に指摘し、また、私達が進むべき道を享受してくださっています。

先生の資料からの抜粋ですが

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このデータからも解るように、蓄熱式暖房機を使ったオール電化住宅は、間違いなく、灯油暖房より、二酸化炭素を多く排出しています。

しかし、一般的な認識として、オール電化住宅イコール省エネという間違ったイメージを持っています。

これは、まさしく『不都合な真実』です

是非、先生のような特定の企業の影響を受けない中立な立場で、真実をアピールして頂きたいものです。

現在山形県で新築される住宅の約半分がオール電化住宅だそうです。

この現実を先生どう思いますか。

一般消費者は、省エネ住宅を建てたと思っているのですが、現実は、まったく反対で、二酸化炭素を多く排出する住宅に住んでいる。

この辺の意識のギャップが大きな問題です。

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上の写真は、ダイキンのエコキュートのカタログです。

『給湯機からのCO2排出ゼロ』

なんて、非常に誤解を受ける表現をしています。

エコキュートを可動するための電気をつくるために深夜電力の主な燃料である石油をバンバンもやしているのに、こういう表現は適切ではないと思います。

エコキュートの性能を表すCOPもカタログ通り可動していないことを三浦准教授は指摘しておりました。

カタログは、COP3とか4とか書いてあるが、実質1から2ぐらいではないか?

現在調査中とのこと。

欧州各国も地球温暖化に向け、色々な対策をたてています。

アメリカも、オバマ政権になって本格的にこの問題に取り組み始めています。

先進国である日本だけが立ち遅れています。

私は、いつまでもこんな事が続くとは思われません。


by kakizaki



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高断熱住宅の目的はなに?

 私は、高断熱住宅は、選択肢の一つという捕らえ方はしていません。

私は、特に新築住宅は、全棟高断熱住宅にするべきだと思っています。

何故ならば、高断熱住宅にすると、家の寿命が延びる という大きな利点があるからです。

というよりも、家が腐りにくくなると言った方が正解かも知れません。



よく言われる高断熱住宅の目的は

①省エネルギー性

②快適性

ですが、実は、さき程言った

耐久性

が加わります。

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上の図は、従来型の住宅の一般的な構造です。

床下から、冷たい空気が壁の中を昇り、室内の水蒸気を含んだ暖かい空気とぶつかり、壁の中で結露が生じます。

これが、壁体内結露の大きな要因です。


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写真のような住宅を造らないためには、壁の中を空気が動かないように、気流止めをきちんと施工し、断熱材を充填するのが一番よいのです。

高断熱高気密住宅という言葉から受ける印象だけで、その家が良いか悪いかを決めつけてはいけないのです。

中には、 「壁の中を空気が動くから、乾燥して一番いいんだ」なんていう人もいます。

それは、まったく誤った考えです。

暖房や冷房をしない神社仏閣のような建物であれば、その考えはあり得ます。

しかし、人間が住む一般住宅では、非常に危険な考えです。

あなたの近くにも、平気でそんな事を言っている建築のプロがいるのでは・・・

by kakizaki

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