私が考える地盤改良とは、

 実は、基本的に、余り地盤改良しないことです。

 ちょっと変に思われるかもしれませんが、私がいつも依頼する、新潟の地盤調査会社の人も私と同じ意見です。普通は、地盤改良会社の人ですから、地盤改良を薦めます。しかし、彼も、出来るだけ地中を汚さないほうが、良いと考えています。こんな地盤改良屋さん初めて会いました。

 それじゃどうするんですか。

 切り土と盛り土が混ざる土地や、傾斜地の土地や極端に軟弱地盤など、明らかに地盤改良が必要なところ意外は、基礎の形状や砕石の締め固めなどを工夫することです。


img20071006.jpg               (水を掛けて砕石の締め固めをしているところ)

 もし、それで、家が傾いたらどうするんだ。

 その時は、傾いた部分をジャッキ等を使って上げればいいじゃないですか。
傾きを直す技術があればいいんじゃないんですか。傾きを直しやすいような基礎作りをしほうがいいんじゃないですか。

 その時の費用はどうするんですか。

 それを何とか保証する保険がないものでしょうか。

 少々保険料が高くても、もしくは、全額保証でもなくても、それをカバーする保険はないものでしょうか。実は今のところはないのです。
 
 地盤によって家が傾くことを考えると、地盤の保証がほしい。しかし、安い地盤改良は、自然破壊につながる。自然にやさしい改良の仕方は、保証がつかない。どうしたらいいんだろう。いつももこのジレンマに悩まされます。

 私の場合は、最終的には、お施主様を信頼して、保証が付かない方法を選択してしまうケースが多いのです。

 あーーーー。余り枕を高くして眠れない日々が続きます。

 地盤は、保証を付けることが目的ではなくて、不同沈下を起こさないようにどうするかということだと思います。しかも、自然に優しいもので

 img20071007.gif←応援お願いします