
前回登場してもらった、三浦秀一准教授(東北芸術工科大学)の資料を参考にさせて頂きます。
オール電化住宅(電気温水器+蓄熱暖房機)の年間の二酸化炭素の排出量は
電気温水器 3735kg/世帯・年 (灯油ボイラー 1992kg/世帯・年)
蓄熱暖房機 8038kg/世帯・年 (灯油ボイラー 4387kg/世帯・年)
と、灯油ボイラーの約2倍の二酸化炭素を排出しています。
給湯機を省エネルギーと言われているエコキュートに変えても、蓄熱暖房機が出す二酸化炭素が非常に多いので、全体では、まだまだ、排出量が減りません。
エコキュートの効率を表すCOP2で、はじめて通常の石油ボイラーと同じ性能ということになります。
COP3とか4とかの数字が本当であるならば、石油ボイラーより、二酸化炭素の排出量は少ないと言えるのですが、どうも怪しいらしい・・・
最近は、蓄熱暖房機が二酸化炭素を多く排出する事を認めざるを得ないのか、電力会社は、ヒートポンプ式の暖房機(エアコン)を薦めているようです。
しかし、ここでまた一つ疑問が生じます。
本来オール電化住宅は、深夜電力の安い料金を使うことを前提に考えています。
しかし、通常のヒートポンプ式暖房機は、蓄熱式タイプではありませんから、日中在宅する人が居れば、必ず、通常より高い電気料金で暖房するということになります。
ちょっとこれは、電量料金が高上りになりそうです。
そこで、仙台のあるハウスメーカーは、安い深夜電力でヒートポンプで暖房し、日中は、その暖気で過ごすように薦めていました。
仙台のように、冬の日中の日差しが強い地方ならそんなことも可能かも知れませんが、ここ山形県のような地方では、非現実的です。
まして、我が家のように、日中老人が在宅しているような場合は、必ず何らかの暖房をしないと生活は無理ですので、ヒートポンプ式の暖房は、あわないといえます。
夏場、エアコンを運転すると電気代が急に上がりますよね。その状態が一冬続くということになるのです。それも、通常より高い電気料金で。
考えただけで、恐ろしくなります。
このように、オール電化ありきで、出発すると、どんどん変な方向へ進んでしまいます。
ここは、ちょっと冷静に、本来の省エネルギーとは、何ぞやともう一度考える必要がありそうです。
by kakizaki
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