
家庭用燃料電池がついに今年5月から一般販売が始まります。
燃料電池は、水素と酸素の電気化学反応を応用した発電装置です。発電で生じる排熱を利用することで発電・給湯の両方をまかなえるのが特徴です。
下の図からも分る様に、従来の大型発電所からの電力供給と比べて排熱利用や送電ロスの削減ができ一次エネルギー効率が高いのが大きなメリットです。

販売メーカーは、東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガス、新日本石油、アストモスエネルギーの6社です。
価格は340万円前後。
国が140万円まで補助する予定です。
この他に工事費がかかります。
東京ガスの試算では、暖房と給湯にガスを使い、その他に電気を使う東京地区の4人家族世帯が燃料電池を導入した場合、従来と比べガス及び電気料金の合計額が年間5~6万円程度割安になるそうです。
耐用年数がどのぐらいかわかりませんが、15年使っても75~90万円程度しか安くならない計算です。
この程度だと、直ぐに多くの方が燃料電池を採用するのは難しいと思います。
やはり、価格がもっと安くなる事を期待います。
しかし、今回販売するのは、『固体高分子形燃料電池(PEFC)』ですが、さらに発電効率が高い『固体酸化物形燃料電池(SOFC)』も実証事業を行っているそうです。
参入メーカーは今のところ、京セラ、新日本石油、TOTOの三社です。
今後の動向に注意したものです。
by kakizaki
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