換気扇の外壁側の出口に上の写真のような換気フードがよくついています。
皆さんも建物の周りを見渡して頂けると直ぐに分かると思います。
外からでは見分けるのが難しいのですが、実は二つの種類があります。
①防虫網なし
②防虫網付き
今年の冬、弊社で施工したお客様から寝室の窓の結露がひどいので見に来てほしいという依頼がありました。
当初、寝室の換気扇の換気量不足が原因だろうと予測し、寝室の空気を直接排気できるタイプの換気扇に変更しました。
換気量は、前よりは増えたような気はしたのですが、私自身も余り納得しないでしばらく様子を見るように、お願いしました。
しばらくして、以前と同じようにやはり、窓が結露するという連絡がはいりました。
これは、換気経路で何かがおかしいと思い、電気屋さんに換気扇・ダクト・換気フードを全て取り外して点検してもらいました。
そうすると、なっなんと、防虫網がほこりで 『目詰まり』 してほとんど排気の役目をなしていませんでした。
防虫網の目が余りにも細かすぎる ので、小さな埃でも、目詰まりしてしまうのが原因でした。
これは、なるべくしてなった結果でした。
この件について換気に携わるメーカーに色々尋ねてみました。
クリナップさんでは、ある展示場で、わざわざ網付きの換気フードを持ち込んで、これらの商品を取り付けないように指導 していました。
また、換気扇を製造販売しているパナソニックさんも、同じように防虫網付きフードは禁止していました。
このように、換気扇メーカーは、防虫網付きフードを禁止しているのに、なぜ換気フードメーカーは、製造するのでしょうか。
弊社のようなクレームは、必ず起こっているはずです。
換気扇を止めているとき、虫が家の中に侵入するということなのでしょうが、ダンパー付きの換気扇を付ければ解決できます。
多くの住宅で、換気扇はついているが、その意味を成していない住宅がいっぱい存在するであろう事に大変憂慮します。
換気フードメーカーは、直ちに製造販売の見直しをして頂きたいと思います。
弊社は、この件をきっかけに、今まで施工した現場の換気フードの網を全部取りはずしました。
本当に
本当に
考えてほしいと思います。
by kakizaki
←ワンクリックお願いします