昨年安藤忠雄氏が酒田に来て講義した際に『安藤忠雄 建築を語る』を購入していたが、なかなかまとまった時間がなく、読んでいませんでした。
実はなまけて・・・
今回のお正月が良いタイミングだったので、じっくり読ませていただきました。
彼自身、建築を独学で学ばれましたが、40代50代でいい仕事をしようと思ったら、20代30代をどう過ごすかが非常に大切だと言っています。
特に、若い時の海外への一人旅は、非常に有意義であると、言っています。
彼は、20代前半に、世界の建築の三大巨匠であるル・コルビジェに会いに旅にでています。
しかし結果的に、ル・コルビジェには会えなかったのですが、彼の手がけた建築を目の当たりにすることによって、安藤氏の建築に対する思いが、確信となり、彼の人生を大きく決定づけたものになっています。
安藤忠雄氏の作品にコンクリート打ち放しが多いのは、ル・コルビジェの影響だと、彼自身も語っています。
安藤氏は、海外で多くの建築家と出会って、肌で感じる建築を独学で勉強してきています。
建築を学ぶものにとって自分で体験する程勉強になるものはないでしょう。
この本を通じて、安藤氏の建築への飽くなき挑戦を、エネルギッシュに感じられます。
あの豊かな発想は、一体どこからくるのでしょうか。
まさしく、努力・努力の積み重ねと強靭な精神力の賜物ですね。
安藤氏は、大阪府茨木市の光の教会をモチーフに、サインをしてくれました。
私の名前入りです。
実物は、見たことはありませんが、約20年にこの教会の写真を見たときは、驚きと感動を覚えました。
まさしく、光の教会。何の説明もいりませんね。
信者が敬虔な気持ちで、祈ることができる素晴らしい教会だと思います。
by kakizaki
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