耐震

酒田市木造住宅耐震診断士派遣事業発足

 6月26日(金)に酒田市建設部建築課が主催する耐震診断士養成講習会に出席してきました。

 ついに、酒田市が木造住宅の耐震改修計画に本腰をいれはじめました。

 そのため、我々建築士に講習を受けさせ、木造住宅耐震診断士を養成しようという試みです。

 
 平成20年3月に出された、『酒田市建築物耐震改修促進計画』の概要は、次のようなものです。


 昭和56年以前に建設された住宅・建築物の耐震化を促進するための計画です。

 酒田市の住宅の耐震化率の推定(平成15年現在)

 住宅総数        約39000戸

 耐震性を満たす住宅   約26040戸(66.8%)

 耐震性が不十分な住宅  約12960戸(33.2%)

 この計画の目標は、

 平成15年度の耐震化率66.8%を平成27年度には、90.0%まで上げることです。

 目標を達成する為には、耐震改修を約530戸年間でする必要があります。

 これは、かなりハードルが高いような気がしますが。

 ともあれ、住宅改修をする場合は、必ず耐震改修のことも、お客様に薦めていく必要があると思います。

 これから、住宅の改修工事を考えている方は、今後は、酒田市を通じて耐震診断をすることをお薦めします。


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木造住宅の耐震診断

 7月6日に、建築士会酒田支部主催の研修会「一般診断法による診断の実務」という木造住宅の耐震診断のやり方の講習を受けてきました。

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  1981年6月に建築基準法が大幅に改正され、1981年以前の改正前の耐震基準を『旧耐震基準』、改正後の耐震基準を『新耐震基準』と呼んでいます。

 1981年以前と以後の住宅被害に差が出たのが、1995年阪神・淡路大震災です。1981以後の住宅でも、被害を受けた住宅もありましたが、一定の目安にはなります。

 あなたの家は、1981年以前ですか。以後ですか。

 1981年以前であれば間違いなく、耐震診断は、必要です。

 1981年以後でも、住宅の構造のバランスが悪い場合は、倒壊もしていますので一度診断ぐらいはしたほうがよいです。

 耐震診断については、以前から建築士会でも必要性を何度か言われてるのは聞いていますが、実際なかなか進んですないのが実状です。

 テレビや新聞で報道されているように、リフォーム業者が詐欺まがいのことをやり、ひどい目にあった人もいるため耐震診断を中心に工事をする方は少ないようです。

 また、構造的なことなので、目に見えての成果が解りにくく積極的になれないのも、事実です。

 そこで、私は、外壁工事がある時は、一部分であっても、耐震工事はするようにしています。

 外壁張替え工事は、最大のチャンスです。

日本木造住宅耐震補強事業者共同組合のHPで、簡易の耐震診断がでますのでやってみてはいかがでしょうか。
 
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耐震性の高い住宅とは?

 最近は、実物台の住宅を実際の地震波で、振動させる実験をすることが出来るになりました。

 下の写真は、標準的な在来工法の金物を使用し現在の建築基準法ぎりきりの構造設計してあります。これに、阪神淡路大震災クラスの振動を与えたときのものです。
 通し柱が1階と2階の間で折れているのがわかります。

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 我々が強いと思っていた通し柱が、いとも簡単に折れてしまうのです。

 通し柱とは、下の写真のように断面を大きく欠損するので横からの加重に弱いということが分かりました。

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 そこで最近は、多くの金物メーカーが、特殊な金物を開発し、断面欠損を極力少ない工法をやりまじめました。

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 これらの金物を使用し、同じような実験をすると、現在の建築基準法でも、十分耐力があることが、証明されました。

 私は、この結果をみてから、2階建ての木造住宅の場合は、必ず、金物工法を採用するようにしています。
 何事も実際にやってみないと分からないものです。

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