断熱・耐震改修

断熱・耐震改修09

断熱について④

前回の続きで、基礎断熱の施工について説明します。

断熱材をすぐ貼れるよう事前に、基礎の風窓をモルタルでふさいでおきます。
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最初に断熱材を土の中まで施工するため、基礎のベースまで掘ります。
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接着剤を塗り、断熱材を貼りつけていきます。
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水切りが付くまで仮止め。
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水切りで上部、土で下部を押さえ、接合部をコーキングして完成!
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ベースまで掘り断熱材を貼り付けて1日、水切りを取り付けシーリングをして1日と、

2日で完了するため、工期・施工費を押える事ができます

断熱材自体は性能的に問題ないのですが、シーリング材や表面の塗装が

どれぐらいもつのかという点はもう少し検証していかなければならないと思います。

個人的には画期的な商品だと思うのですが、市販されるかはわかりません。

わが家はあくまで実験台ですから・・・。


by mori


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断熱・耐震改修08

断熱について③

通常、基礎には風窓などを設け床下を通気しますが、私の家の床の造りは根太を使っているため、

床下の空気を壁内に入れないように施工するのは 容易ではありません

そこで簡単に断熱しやすいのが “ 基礎断熱 ” です。

基礎断熱には発泡系が主流ですが、シロアリの事を考えてグラスウールにしました。
(発泡系でも防蟻処理されたものもあります)

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今回特別にメーカーから作ってもらったのが写真の試作品です。

この断熱材の特徴は、硬さの違うグラスウールを貼り合わせ、表面が塗装されているため、

仕上げ工事が必要ない ところです。

試作品なので見た目はどうかわかりませんが、施工はとても簡単でした。

施工状況については次回詳しく説明します。


by mori


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断熱・耐震改修07

断熱について②

前回のブログで、壁の隙間を冷たい空気が走ると書きましたが、

いったいどこから入ってくるのでしょうか?

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写真の奥に見える木材が「根太」、その上の合板が「フローリング」です。

中央の間柱の両脇に注目してください! 隙間があいています。

床下の冷たい空気がこの隙間から壁の中へ入ると、 “ 壁内結露 ” の原因となります。

床下の空気は外側の壁だけを走るわけではありません。

部屋と部屋の間の壁も同様に空気が動きます。(コンセントなどに手を当てるとわかります)

そこで、家の中の壁を壊さず “気流止め” ができる優れものがこの断熱材です。

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この圧縮された断熱材を屋根裏から壁の間に差し込み、上部をカッターで切ります。

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少しづつ空気が入って壁にぴったり収まりました。

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この方法だと室内を壊さず、壁内の空気の流れを止めることができます。

by mori

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断熱・耐震改修06

断熱について①

わが家の断熱材はグラスウール(10K相当)50mmが入っていました。

柱は105mmなので55mm隙間が開いていたことになります。

この間を冷たい空気が走り、せっかく暖房した家を冷やしてしまいます。

この隙間に断熱材をきちんと詰めて、冷たい風が動かないようにすることを

「気流止め」といいます。

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↑銀色の断熱材(50mm)の上に高性能グラスウール(16K相当)75mmを重ねて詰めているところ。

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柱に気密テープを貼り、この上に構造用合板を貼っていきます。

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壁毎に耐震補強と断熱強化を同時に行っていきます。

ただし、断熱材を濡らしては意味がないため、雨天時は施工できません。

そのため、時期によっては工期が長引いてしまう場合があります。

by mori

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断熱・耐震改修05

耐震について④

地震で家がつぶれてしまう原因のひとつに「ほぞ抜け」があります。

柱が折れて倒れるのではなく、柱が土台から抜けると倒壊してしまいます。

柱と横架材を接合する金物で補強しました。
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通し柱も補強。
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ここで前回の問題の答えです。

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見ての通り、給湯配管が ”柱を貫通している” のがおかしい所です。

当社の現場でこんな事があったら、社長の カミナリ が落ちています。

しかも、右の柱は先程補強していた通し柱です。

ただでさえ断面欠損の多い通し柱に、こんな大きな穴をあけるとは・・・

いくら信頼できるといっても、 ”業者まかせ” はいけません!

施主自身が 現場に足を運ぶ事 が大切です。

なんてったって自分の家ですから・・・


by mori


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